春から始まった「私の推し本」コーナー。春・夏・秋・冬、シーズンごとにテーマを決めていろいろな人の“推し本”を紹介していきます。2021年夏のテーマは「旅」。
●本を紹介してくれる人●
本活倶楽部 小暮慶次(こぐれけいじ)
『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』
ハイサーイ! 南の島が好きだ、温暖な気候でリラックスできて、住んでいる人々もいろんな意味でのんびりした人が多いのも好き。
タイのプーケット島、フィリピンのセブ島、鹿児島県の奄美大島、島と言って良いかわからないが四国の香川県、島ではないが瀬戸内の尾道の街(いやそこからフェリーに乗って行った向島は島だったな。)
南の町は、普段住んでいる町とは違う、人を許容する雰囲気に感じるあたたかさがとても心地よいと思っている。
でも、まだ沖縄には行ったことがない。いつか沖縄にも行ってみたいと思っている。沖縄を旅してみたい。行く前から帰ってきたくなくなってしまいそうな予感さえする沖縄へ。
職業柄というか精神医学とか心理学とかが好きで、そういう方面の本を探してしまう癖がある。 そんな本の中で、このコロナ禍ということもあり、沖縄への旅に心を馳せながら心癒されるこの本を紹介したいと思いました。
沖縄のクリニックに臨床心理士として勤めている著者は、ある時沖縄の怪しいヒーラーたちを訪ねて野の医者の医療人類学を研究し、トヨタ財団の研究助成プログラムで助成金をもらうことになる。3ヶ月前にスバルの車を買ったばかりのタイミングで…。
そんなユーモアあるエピソード満載で、沖縄の生活文化の中に根付く野の医者という存在のあり方を幅広く研究し楽しく紹介している。
みなさん、自粛自粛で心が疲れていませんか? 今すぐ沖縄に行って野の医者の怪しい治療を受けてください、とは言えない時期なので、 もしそんな日常に疲れを感じているならば、この本を読んで野の医者のセラピーと著者のユーモアに浸り旅してみませんか?
●推し本情報
タイトル:『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』
著者:東畑開人
出版社:誠信書房 URL:http://www.seishinshobo.co.jp/book/b200599.html
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