春・夏・秋・冬、シーズンごとにテーマを決めていろいろな人の“推し本”を紹介していきます。2022年冬のテーマは「食」。食についての本の旅が始まります。
●本を紹介してくれる人●
ライター
紅谷りか(べにやりか)
農林水産省職員がYouTuberとなって農林水産PRをする「BUZZ MAFF(ばずまふ)」というYouTubeチャンネルがあるのを私は知りませんでしたが、知らなくてもこの本は暮らしの読み物として楽しいです。
日本の食材の生産現場を知る彼らが、米・肉・ジビエ・野菜・さつまいも・きのこ・りんご・チーズ・日本茶・日本ワイン・砂糖について語った知恵やうんちくの中から、目からウロコの情報をまとめた、食材の取扱説明書とのこと。
私はどんなことでも調べ取材して書く稼業のうえ、主婦も30年くらいやっているので、目からウロコは落ちないだろうと思って手に取りましたが、そうでもなかったので、食べることや料理が好きな人におすすめします。
「丸ごとトマトごはん」などのレシピや関連商品情報、「11種類の砂糖の使い分け方」などの豆知識も満載。すぐに買い物や調理で実践したくなります。
以下に私の目からウロコが落ちたトリセツのタイトルだけをいくつか記します。ちょっと悔しい(恥ずかしい)けど。
・初めての寿司店では青魚を最初に注文せよ
・収穫時期が違うだけで枝豆と大豆は同じ・トマトはくぼみにそって切り分けると種やゼリーが飛び散らない!
・さつまいもは芽が出ても食べられる
・きのこは水からの調理で旨味がアップする!
・お茶に浮かぶホコリのようなものは美味しいサイン!
・固まった砂糖には少量の水を加えてサラサラに
●推し本情報
タイトル:『食材のトリセツ』
著者:農林水産省(取材協力)、濱田恵理・弓削桃代(取材・文)
出版社:株式会社マガジンハウス
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